サンマに学ぶ『真実を知る方法』

From:自立型ビジネスマン育成塾長 金子誠志

秋の味覚“サンマ”。
古くから大衆魚として親しまれる
存在でもあります。

善玉コレステロールを増やすDHAや
血液をサラサラにするEPAなどを含み
栄養価が高いことでも有名。

”サンマ“に異変発生

この時期(9~11月)、
漁が最盛期を迎えていますが、
今年は異変が起きているようです。

それが小型化&高値。

築地の卸大手によりますと、魚体は
「かつてないほど痩せている」そうなんです。
※日経新聞(2017年9月8日)から引用。

東京・築地市場に届くサンマは、
前年に比べ2割ほど小さいとのこと。

通常、身が細いと値が下がりますが、
今年は入荷量が増える気配がなく、卸値が
前年の2倍近くになっているそう。

魚体は小さくなったのに、値段が上がる、
という現象
が起きているんですね。

台湾や中国の乱獲が影響?

なぜこのような事態が
起きたのでしょう?

その一つとして挙げられるのが、
台湾や中国の影響です。

あなたもニュースなどでそういった話を
聞いたこと、ありませんか?

特に台湾は2000年代に入って以降、
サンマの漁獲量を急増させており、
2013年には日本を抜き去っています。

しかも台湾のサンマ漁船は、
日本の漁船の5~6倍の大きさ。

根こそぎサンマを
取ってしまうのではないか

そんな見方さえ、されています。

私もしくじりました!

実はつい最近まで、
私もこの話を信じていました。

脂のったサンマは、
酒の肴に最高の一品。

庶民の味覚サンマが、台湾や中国の影響で
将来は高級魚になってしまうのではないか、
そんな妄想さえしました(笑)。

ところが、あることをきっかけに、それが
真実ではない、ということを知ったんです。

犯人は意外なところに潜んでいた

少し話は飛びますが、大きく関係する
ことなので聞いてください。

漁業資源の中でも特に
注目されるクジラ。

日本の調査捕鯨に対し、
反捕鯨団体「シー・シェパード」が
執拗に妨害を繰り返すのはご存知の通りです。

クジラは一時の乱獲により、
特に大型のシロナガスクジラなどが
激減してしまいました。

しかし、近年はその保護策が
実りつつあるようで、南極などでは
回復傾向にあるとのこと。

で、ここで問題が生じた訳です。
それが彼等(?)のエサ。

一般にクジラは、オキアミなどのプランクトン
を食べていると思われがちですが、実は
さまざまな種類の魚を食べています

イワシやサンマ、サバやサケまで
食べてしまうとのこと。

問題となるのは
食される絶対量なんです。

世界中のクジラが一年間に食べる魚の量は、
人間の年間全漁獲量の3~6倍
といわれています。

確かに、例えばシロナガスクジラなら、
時に30メートルを超えるずうたいですから、
一回に食べる量は半端じゃないはず。

はい、そうです。
既に気づかれましたね?

サンマが取れない要因の一つが
クジラ資源回復に伴う食物連鎖の変化。

もちろん、それだけでなく、
気象問題や潮の流れなど、さまざまなことが
影響しているのは間違いないでしょう。

しかしながら、よくいわれる
“台湾や中国の乱獲”という一言で片付けられる
問題ではない、というのは間違いありません。

と、偉そうに語る私(苦笑)も、
これを知ったのは実は漁師さんに
聞かせてもらったから。

「いろいろいわれてるけど、
クジラの影響が大きいんだよな」と。

一次情報に当たれ!

今日のテーマは、
サンマに学ぶ『真実を知る方法』。

サンマ不漁の影の犯人が
クジラだったって、意外ではありませんか?

なにをお伝えしたかったか?

それは私が犯してしまったように、
二次情報だけに頼ると事実を
誤認する
、ということ。

二次情報とは、簡単にいえば、
誰かを介して伝えられる情報ですよね?

ニュースなどの報道も二次情報。
もちろん、基本的には真実が語られるでしょう。

でも、時に話の一部が独り歩きし、結果、
誤った情報として蔓延してしまう
こともあるんです。

今回はサンマが題材でしたが、
こういった事実誤認が仕事で起きたら
問題ではありませんか?

では、そんなトラブルを避けるには
どうすればいいか?

『一次情報を意識する習慣を持つ』
というのが唯一の正解といえます。

生データであったり、時に現場の声
なんかも一次情報になり得るでしょう。

今回でいえば、漁師さんの声は
正に現場の生の声(情報)。

ですから、情報を得る際もサマリー(要約)版
をチェックするだけでなく、リアルな数値を
見る習慣をつける必要があります。

例えば収入でいうと、
平均値と最頻値(最も多い層)に
大きな開きがあるのは有名なこと。

一次情報を見ていくと、
そこに意外な発見があることも
少なくありません。

ということで、特に仕事においては、
一次情報に当たる姿勢が必要かと・・・。

PS

一次情報が大切と申し上げましたが、
アンケートなどの場合、誰に聞いたか、
どこでいつ聞いたかなども大切です。

例えば、同じ30代女性の回答であっても、
独身バリバリOLと子育て主婦では
答えが変わってくるのが一般的。

さらにいえば、質問の仕方(選択式/自由回答等)
によっても答えがかなり左右されます。

こういったこともある種の一次情報。
情報に振り回されないためには
意識すべき点ではないでしょうか。

PS2

関連する以下記事も併せご覧ください。
情報収集で気をつけること-仕事におけるコツ

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