残業は評価される、それとも評価されない?

From:自立型ビジネスマン育成塾長 金子誠志

“ワークライフバランス”、その言葉を政府が
正式に取り上げたのが、2007年版『経済財政
改革の基本方針』(いわゆる骨太方針)でした。

近年ますます強く叫ばれつつありますが、遡れば
既に20年以上の歴史を持つ言葉といえます。

上司評価で損していませんか?

今日は少し古いですが、ワークライフバランス
に関する内閣府調査を引き合いに、上司評価で
損しない仕事の仕方につき、書かせてください。

ご紹介するのは、「ワークライフバランス
推進のための意識調査」(2013年末公開)
というレポートです。

これは、会社で働く人(正規/非正規双方)を
対象にアンケートを行い、まとめたもの。
男女比はほぼ半々となっています。
※詳細をご覧になりたい方はこちらから。

残業している人に対するイメージは?

まずは気になった結果のピックアップから。

【質問】
あなたは「残業している人」に対して
どのようなイメージを持っていますか。

上司の方、同僚の方、あなたご自身について、
それぞれあてはまるものを全てお答え下さい。

同僚の方、上司の方については
「おそらくそう思っているだろう」という、
あなたご自身の想定をお答え下さい。

【回答】
※以下の通り、実際の残業時間別に
 回答が集計されています。

1

回答が多かった3項目を抜き出し、
以下に列挙しましょう。

◆「頑張っている人」というイメージ。
1日の仕事時間が10時間未満の人 38%
1日の仕事時間が12時間未満の人 48%
1日の仕事時間が12時間以上の人 53%

◆「責任感が強い人」というイメージ。
1日の仕事時間が10時間未満の人 30%
1日の仕事時間が12時間未満の人 34%
1日の仕事時間が12時間以上の人 39%

◆「仕事が遅い人」というイメージ。
1日の仕事時間が10時間未満の人 37%
1日の仕事時間が12時間未満の人 34%
1日の仕事時間が12時間以上の人 26%

結果に対する内閣府コメントは以下の通り。

労働時間が長い人は、上司が残業している人に
対してポジティブなイメージを持っている

感じており、上司の意識と本人の長時間労働
との関連が推察できる。

有休をきちんと取っている人のイメージは?

もう一つ、取り上げましょう。

【質問】
あなたは「有給休暇を取得している人」に対し
どのようなイメージを持っていますか。

上司の方、同僚の方、あなたご自身について
感じていることをお答え下さい。

【回答】
※こちらも、実際の有給取得率別に
 回答が集計されています。

1

こちらも前問同様、回答の多かった
3項目を抜き出し、以下に列挙します。

◆「オン・オフのメリハリがある人」
 というイメージ。
有給取得率が70%以上の人 44%
有給取得率が70%未満の人 48%
有給取得率が50%未満の人 39%
有給取得率0%=なしの人  36%

◆「時間管理が上手な人」というイメージ。
有給取得率が70%以上の人 33%
有給取得率が70%未満の人 33%
有給取得率が50%未満の人 30%
有給取得率0%=なしの人  23%

◆「仕事より自分の予定を優先する人」
 というイメージ。
有給取得率が70%以上の人 23%
有給取得率が70%未満の人 25%
有給取得率が50%未満の人 29%
有給取得率0%=なしの人  32%

こちらも内閣府コメントをご紹介しましょう。

有給休暇の取得率が低い人は、上司が有給休暇
取得者に対しネガティブイメージを持っている

だろうと感じており、上司の意識と本人の
有給休暇取得との関連が推察できる。

あなたの頑張り、上司に伝わっている?

最新のアンケートを取れば、残業時間、
有給取得率ともに、数値は変わることでしょう。

ただ、改めてデータと取ったとしても、
回答のトレンドは変わらないように思います。
そこから見えてくるのは次のようなことかと。

長時間労働の人、有休の少ない人、つまり会社
にいる時間が長い人は、それが上司評価に
つながっているはずだ、と考えている

一方、可能な限り定時に仕事を終えるように
努力し、積極的に有給を取得する人は、
それが有能の証だと捉えている

もちろん、仕事が多過ぎ、休みが取れない、
平日も残業続き、ということもあるでしょう。
それは責任感の裏返しかもしれません。

そういった細かいことは無視し、
単純にアンケート結果から見えてくるのは、
上司の意向がちらついている、ということかと。

それを気にするのがどうなのか、
といったことを論じるつもりはありません。
ではなぜ、このアンケートを取り上げたか。

それは「人は皆、自分の都合がいいように
物事を解釈している」とお伝えしたかったから。
いえいえ、そうではありません(笑)。

あなたの頑張りをムダにしなために

私がいいたかったのは、「上司の意向が気に
なるのは普通のこと、その際、損をしない
ようにしてください」ということなんです。

どういうことか。
誰だって、自分の行動がマイナス評価される
より、プラスに見られたいですよね?

だとすれば、残業や有給といったさまざまな
行為を自分なりに解釈するのではなく、上司の
真の意向を踏まえるべき
、といいたいんです。

そうはいっても、例えば残業とか有休って、
上司に直接聞きにくいじゃないですか?

勇気を振り絞って「部長(課長・係長)、残業
撲滅派ですか?」と聞いたとしても、建前で
答えられ、終わりますよね?

キーワードは上司ウォッチング

では、どうするか。
そこで登場するのが上司ウォッチング。

例えば、帰れる時はとっとと帰る上司なら、
基本的に残業が嫌いなタイプ。

一方、急ぎの仕事がなさそうなのに、帰り
が19:00~20:00なんていう人は、定時退社を
「あいつ手抜きか?」と見ている可能性あり。

成果につなげるべく残業しても、「あいつは
仕事が遅い。残業代稼ぎか?」なんて
見られたら、悲しくないですか?

人は、いっていることではなく、
やっていることこそ真実。

ですから、上司の価値観を知るべく、
上司ウォッチングが大切だと思いますが、
いかがでしょう?

PS

上司の価値観を深く知るなら、一番は、
少しでも多くの時間を一緒に
過ごすことだと思います。

長い時間一緒にいると、必然的に
上司のさまざまな言動を通じ、価値観が
わかってしまうんですよね。

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