情報収集で気をつけること-仕事におけるコツ

From:自立型ビジネスマン育成塾長 金子誠志

韓国南西部沖にて2014年4月に起こった
旅客船セウォル号沈没事故。

299人が死亡し、未だ(2018年8月現在)
5人が行方不明という大惨事ですから、強く
ご記憶されている方もいらっしゃるでしょう。

その原因調査を進めてきた韓国政府・船体
調査委員会が今月(2018年8月)、
報告書をまとめています。

結論としては、原因を
特定できなかった、とのこと。

今日はセウォル号に絡み、事故当時の記事を
取り上げつつ、仕事における情報収集の
在り方・留意点を記したく思います。

“データに操られる社会”の到来

まずは、2014年6月17日付け読売新聞
(朝刊)記事を紹介させてください。

それは、編集委員・若江雅子さんが記したもの。
「データに操られる社会」という
タイトルが付されています。

(以下、記事抜粋)
304人が死亡・行方不明となった
韓国の旅客船沈没事故。

2ヶ月が過ぎた今も、テレビから
そのニュースが消えることはない。

多くの日本人が隣国の不幸に深く同情
している現れ―――と思いたいが、
そうとばかりもいえないようだ。

テレビ局の知人によると、この事故の
ニュースは軒並み高い視聴率が出るらしい。

「今回だけじゃない。ここ数年、韓国と中国
の『悪いニュース』を流すと視聴率が上がる。

反対に、中国の経済大国化や韓国企業
の躍進など『良いニュース』になると
チャネルを変えられてしまう」

(中略)テレビ局では1分毎の視聴率調査
で個別ニュースの人気度が分かるので、つい
視聴率の稼げるニュースは大きく、稼げない
ニュースは小さくしてしまう
という。

いつの間にか、視聴者には自分に
心地良いニュースしか届かなくなり、
社会の目を狭める
わけだ。(後略)
(抜粋転載、ここまで)

記事自体は、ビッグデータ時代といわれる
昨今において、タイトルにある通り「データ
に操られる社会」の危険性を指摘したもの。

知らない内にデータに操られている?

社会全体が危険かどうかはともかく、
こういった偏りは個々人でも起こり得ます。
人って、居心地の良い状態を求めますよね?

それを居住空間に求める人もいますし、
気候とか、あるいは文化、土地柄など
に期待する人もいるでしょう。

中でも、情報に関しては、
心地良さを求める傾向が顕著に現れがち。

上記記事はそのような風潮を
指摘したものですが、情報に関しては、
実はもう一つ大切な視点があります。

それが誰と接するか。
居心地よく過ごせるかどうかに強く影響
するものに“相手の態度”が挙げられます。

つまり、相手がどのような姿勢で接し、
どういった言葉を使うかで居心地の良さが
大きく変わってしまう、ということ。

同じことを伝えるにしても、肯定的にいう人
もいれば、否定的表現を使う人も
います。
そして人は否定的表現に弱い。

例えばあなたの行動に対し、いちいち文句を
つける人がいたとしたら、どうでしょう?

その人と話すのが嫌になりませんか?
例えその内容が的を射ていたとしても。

リンカーンを見習うのって難しい?

ここで『エイブラハム・リンカーン』
に登場いただきましょう。

ご存知ですよね?
“奴隷解放の父”といわれる
第16代アメリカ合衆国大統領です。

リンカーンの伝記には、
以下のように記されています。

「リンカーンは、他人を好き嫌いに
 よって判断しなかった。

 あることを成し遂げねばならない時には、
 政敵の力を借りうることもありうる
 ということが、彼には分かっていた。

 ある人がリンカーンのことを悪くいい、個人
 攻撃をした場合でも、その男が最適任で
 あれば、彼をその地位につけ自分の友人と
 なんら差別しようとはしなかった。

 自分の政敵だからとか、自分が気に入らない
 からという理由で彼が他人を解任
 したことはなかったろう」

基本的に、人は批判・逆境に
弱い存在
といえます。

自分を称賛する論評、優しい言葉、自分の考えと
同様の発言をする人を受け入れ、一方、否定的
コメントを発する人物を遠ざけがち。

自分に都合の良い情報、あるいは好意的な人物
の中に身を置きたいと考えるきらいがあります。

するとどうなるか。

いうまでもなく、入ってくる情報が
偏りますから、それを元にした判断も
偏ったものにならざるを得ません。

そんな歪曲した状況を望まれますか?
きっとそうではないと思います。

でも、マスメディアから発せられる情報をコント
ロールすることはできないし、リンカーンのよう
に振る舞うのも現実的には難しいですよね?

多角的に情報を集める意欲が大切

では、どうしたらいいか。
2つを意識していただくと、情報が偏るリスクを
小さくしていくことが可能となります。

1)情報入手経路を多様化する

普段あまり見ないようなテレビ番組、雑誌などの
メディアを週に一回、あるいは月に一回など
定例的にチェックするよう習慣化してみます。

男性なら、月に一度、書店などに出向き、
女性誌を見る、といった行動も視野
拡大につながっていくはず。

日常の行動パターンから敢えて外れることで、
多角的な視点が養われていくからです。

2)非難の言葉に耳を傾ける

もう一つが、人間関係。

自分に厳しいコメントを発する人とも
交流を絶やさない
ことが重要でしょう。

そういった人との深い交流は
難しいかもしれませんが、批判の声にも
一理あることが少なくありません。

そういった声をまずは聞く。
そのような姿勢を保ち続ける。

もちろんそれらコメントを
100%受け入れる必要はありません

ただ聞くだけで十分だと思います。

もしかしたらそこに、自分の気づかなかった
視点が見つかるかもしれませんし・・・。

そんなことを意識すると、交流の偏りが
なくなるだけでなく、人間としての
器が大きくなっていくはず。

広い視野を持てばそれが自分のために

情報を多角的に集め、いろいろな人の声に耳を
傾ける、偏りのない情報収集を心がける、そう
いった行為は、結局は自分のためとなります。

ですから、もしあなたの情報収集に偏りを
感じるなら、上記2点、少しずつでも
試されてはいかがでしょう?

仕事だけでなく、さまざまな生活シーンにおいて
一段も二段も高い次元から、的確な判断が
下せるようになるはずですから。

PS

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉が
ありますが、立場が上に行くほど、批判に頭を
垂れ、耳を傾ける姿勢を維持し続けたいですね

PS2

関連する以下記事も併せご覧ください。
サンマに学ぶ『真実を知る方法』

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