From:自立型ビジネスマン育成塾長 金子誠志
今日は“頼み事”を取り上げたく思います。
仕事においても、プライベートにおいても
人になにかをお願いすることってありますよね?
で、当たり前ですが、そういう時って、
相手に「YES」といって欲しいかと。
しかも、同じ「YES」をいってもらうにしても、
相手に気持ちよく受け入れて欲しい、と
思うのが人情ではありませんか?
例えば、上司が部下になにかを
頼むにしても(いわゆる“指示”だと
しても)、それは変わらないはず。
あなたはどの表現を好みますか?
ところで、もしあなたが頼まれ事を
された場合、以下の3パターンの内、
どれが最も抵抗が少ないですか?
職場の同僚に、なんらかの書類を
手渡されるシーンを思い浮かべてください。
その時に相手が発した言葉、という想定です。
A:これを見ておいてください。
B:これを見ておいてください。お願いします。
C:これを見ておいてもらえませんか?
言葉って、その意味することは同じでも、
言い方ひとつで相手の受け止め方が、大きく
変わってしまうことが少なくありません。
上に挙げたABCという3つの表現も、
その意味するところは基本的に一緒です。
ただ、いわゆる『言い回し』が違っている。
では、あなたなら、ABCのどの言い方を
されると、一番受け入れやすいですか?
肯定文vs.疑問文
AよりBの方が、抵抗感が少ないでしょう。
では、BとCを比べると、どうですか?
BとCの違い、それは肯定文か疑問文か。
一般にCのような言い方をすると、
「YES」といってもらえる可能性が高まります。
それは、なぜでしょう?
AもBも、相手に書類を見るように
依頼していますが、言い方は一方的。
「○○してください」という語尾に
大きな強制力を感じる人もいるはずです。
一方、Cだけが疑問形。
「○○してもらえませんか?」と
いった問いかけの形になっています。
人は「こうしろ」と指図されるのが大嫌い。
でも、自分が選択権を持った瞬間、
前向きに捉えられるようになる。
「○○してもらえませんか?」
「○○をお願いしてもいいですか?」
そこに“選択の自由”があるか?
このような表現で伝えられた瞬間、
Yes or Noという選択肢を与えられたように
(相手が勝手に)感じる、というしだい。
ですから、伝えられた相手は、実際は
「No」とは答えにくい状況だとしても、
選択権を行使できるように思えるんです。
結果、「YES」を自ら選択したと捉えることができ、
頼まれ事に対する抵抗感が薄れる、ということ。
そのような訳ですので、人になにかを
頼む際は、疑問形が超おススメです。
言い方を工夫するだけで、
あなたの要求が受け入れられやすく
なるわけですから、使わない手はないかと!
PS
疑問形を使った頼み事は、
親しい仲ほど、その効果を発揮します。
ご夫婦やカップルなど、身近な存在の
人にこそ、ぜひ使っていただきたいです。